2024年11月17日

カテゴリー:

経営判断の基準を作る考え方


公平性

365日ブログ 

2,666日目 


公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄です 



基礎控除増額で前向きな話の一方で、

社会保険料106万円の壁撤廃の話が出てきました



しかも加入した場合に、

会社側が肩代わりさせるという案も出ているようです



これは労働者と企業側両方にとって大きな問題です



労働者にとっては、就業意欲に直結します



今まで社会保険に加入していなかったラインだと、

社保加入より確実に手取りが減ります



基礎控除の増額の実現より、

こちらの社保の加入の影響を懸念するでしょう



結果、106万円の壁が無くなっても

加入しないギリギリまで就業時間を調整することが想定されます



企業側にとっては社会保険料加入のコストの増加に加え、

就業時間の調整が発生すればさらに人手が足りなくなってしまいます



本当に企業と労働者両方にとって改悪です



社保に加入せざるを得ないのであれば、

当然加入をしていきますが、

肩代わり案については理解できない会社も多いでしょう



そもそも労使折半が基本構造なのに、

とある人は労使折半、とある人は全額会社負担というのは

公平ではない制度かなと感じます



そもそも年金自体も、

世代によっては得な世代と

損な世代にわかれてしまいます



できるだけ公平な制度に近づけていく必要がありますよね

パソコンのOSがやたら古いのに、

ソフトウェアだけ最新のものを乗せても稼働しないのと一緒です



昔の制度を維持するために、

ツギハギだらけになっているような気がします



自分たちの世代、さらには次の世代まで見据えて、

適切な制度を再設計してほしいと切に願います



公認会計士・税理士 

畑中 外茂栄

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