2019年10月19日

カテゴリー:

出口戦略と財務戦略


株主(オーナー)の権利を確認しておきましょう

365日ブログ

810日目



短期でキャッシュフローを改善し、

経営者のビジョンと願望実現を支援


財務戦略の専門家

畑中 外茂栄(はたなか ともえ)です



先日、

個人事業主のお客様の

法人化のご相談を受けている時に

こんな質問を受けました



「株主と代表取締役はどのように違うんですか?」



代表取締役は会社の経営をする人という

イメージはあるかもしれませんが、

意外と株主がどのような権利を持っているかというのは

改まって知る機会が少ないかと思います



この株主については

5つの出口戦略(IPO,M&A,事業承継,清算,倒産)について

考える上でも重要ですし、

具体的に株主はどのような権利を持っているか

知っておくのは大切なことです

そもそも株主と代表取締役の違いですが、

株主は出資者であり会社の所有者、

つまりはオーナーです



ところが、

株主はオーナーではありますが、

経営のプロとは限りません



そこで、

経営のプロである代表取締役を

株主が選任をすることで代表取締役が経営を運営していきます



このような立場の違いが前提としてあるわけですね



ただ上場企業と違って中小企業の場合は、

株主と代表取締役が一致していることがよくあります



そのため、



経営のプロとして経営もしつつ株主の権利も持っている



中小企業の場合はこんな状態です



そしてここからが株主としての権利の話ですが。

株主としての権利として



議決権



があります



議決権とは、

株主総会の議決を通じて経営に参加する権利のことですね



簡単に言うと、

経営において超重要なことは

代表取締役ではなく株主が決定します



超重要なことは株主のみんなで決めようね、

ということですね


この超重要なことを決める権利は、

会社法という法律で決まっています



会社法は「会社に関する法律」ですね



具体的な株主の権利は、



・役員(取締役や監査役などを)を選任・解任

・定款の変更

・剰余金の配当など株主の利益の決定

・役員報酬の決定

etc


役員報酬の変更などで

税務的にも議事録を残していると思いますが、

株主総会で決定したという法令順守

形に残している意味もあるわけですね



ちなみに・・・



我々からすると超重要な書類が

法人税申告書の別表二

ここを見ると株主を推測することができるんですね

(といっても正確ではない場合もありますが・・・)



長々と書きましたが、

この株主の地位や権利は知っておくのは大切ですし、

株主としての株を次世代の後継者などに譲るタイミング

渡すときの価値は税負担を考える上で超重要なんですね



出口戦略としての株主の地位、

基本的な部分については

必ず知っておいていただきたい点です^^



短期でキャッシュフローを改善し、

経営者のビジョンと願望実現を支援


財務戦略の専門家

公認会計士・税理士

畑中 外茂栄



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