2019年2月7日

カテゴリー:

決算・決算書・決算業務


肉まんで考える在庫管理~実地棚卸~

365日ブログ

556日目 

 

短期でキャッシュフローを改善し、

経営者のビジョンと願望実現を支援

 

財務戦略の専門家

畑中 外茂栄(はたなか ともえ)です

 

 

昨日お会いした経営者の方から、

決算の際に提出している

在庫について質問を受けました

 

 

今日はこの在庫の話についてです

 

 

今日の目次は下記です

 

 

 

 

1.なぜ在庫の情報が必要になるのか?

 

そもそもなぜ在庫の情報が

決算書上で必要になってくるのでしょうか?

 

 

在庫とはまだ売れずに手元に残っている商品のことです

 

 

会計のルールとして、

商品は売れたときに初めて

経費として処理することができます

 

 

つまり手元に残っている在庫は

経費処理してはいけないんです

 

 

例えば、

肉まんで考えてみましょう

 

 

12月決算の会社が

平成30年12月31日に肉まん1個を

100円で仕入れをし、

 

平成31年1月1日に肉まん1個を

200円で売ったとします

 

 

この場合だと平成30年12月の決算では

肉まん1個100円が在庫として計上され、

経費にはなりません

 

 

実際にモノが売れた平成31年12月の決算

経費として計上することができます

 

 

このように在庫の金額次第で

会社の利益の金額は大きく変わるので、

決算書上でも重要な情報です

 

 

2.在庫評価の2ステップ

 

 

在庫の金額を算定するためには、

数量の確定単価の評価という

2つのプロセスが必要です

 

 

3.数量の確定~実地棚卸~

 

数量を確定するためには

実地棚卸という業務が必要になってきます

 

 

実地棚卸とは、

期末など一定時点にある在庫について、

実際に数量をカウントし、

在庫を確かめる手続きのことをいいます

 

 

ポイントは数量のカウントです

 

 

実際にモノが何個あるか数えていきます

 

 

実際になぜカウントが必要かというと、

在庫システム等で管理している理論上の数と

実際に手元にある数が違ってくる場合があります

 

 

肉まんの例で考えてみましょう

 

 

在庫管理システムでは

理論上の在庫の数量は10個だったけど

実際に数えてみると8個しか無かったという場合です

 

 

わかりやすい例は盗難紛失といった例ですね

 

 

棚卸を通じてこういった

改善点を見つけることもできます

 

 

売上を上げるだけでなく、

こういった仕入のロスを無くすことも

大切な視点ですね

 

 

余談ですが、

公認会計士の監査業務では

会社の実地棚卸に同席をして

サンプリングでカウントをする業務があります

 

 

会社のカウント作業が適切に行われているかを

監査人の立場から検証をしていきます

 

 

 

出荷前の商品を現場で担当者の方と

お話するのは理解が深まり非常に学びになりました

 

 

4.まとめ

 

 

会社としての業務プロセスとしての実地棚卸は大切です

 

 

過去には大切な商品をこっそりと横流ししている

従業員がいたことが発覚した事例もあります

 

 

最低でも年に1度、

できれば半年に1度の棚卸を通じて

内部体制を強化したい点ですね

 

 

本日もお忙しい中お読みいただき、

どうもありがとうございました

 

短期でキャッシュフローを改善し、

経営者のビジョンと願望実現を支援

 

財務戦略の専門家

公認会計士・税理士

畑中 外茂栄

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