2017年12月14日

カテゴリー:

経営判断の基準を作る考え方


税金対策の”つもり”で作った会社~設立コストと清算コスト~

365日ブログ 

136日目

 

公認会計士・税理士

畑中 外茂栄です

 

 

会社の運営ですが、

場合によっては

会社を1社だけじゃなく

2社、3社・・・と作ろう!

とお考えの方も

いらっしゃると思います

 

明確な目的をお持ちで、

事業内容を分けられるなら

良いと思います👏🏻

 

例えば、

不動産業と建設業を

二つにわける

いった場合です

 

ですが、

 

 

メインの会社の業績が悪く、

もう一社の会社は

まったく稼働していない

 

 

こういったケースも非常に多いです

 

 

ヒアリングで聞いていくと、

こういった回答も多いです

 

 

『昔、税金対策で作った』

 

 

 

メインの会社の業績が好調だったときに

もう一社作ったというイメージですね

 

この税金対策というフレーズ、

非常にクセモノです

 

なぜなら、

 

税金対策になっていないから

 

絞り込んだ目的も

特に無いような会社です

 

謄本や定款の事業目的だけ

やたら多い会社はまさにそうですよね

 

たしかに、

複数の会社を運営することで

上手くいけば

所得を分散させることができます

 

これはたしかに節税メリットは見込めます👏🏻

 

一方で

事務コストも上がります✍

 

例えば

税理士への報酬

(これを僕が言ってしまうのも

どうかと思うんですが💦)

 

会社を作った以上は

決算は必ず必要になってきます

 

あとは司法書士などの報酬もありますよね

 

設立するコストで30万、

清算するにも30万かかります

 

作るのにも辞めるのも

お金がかかるわけですね

 

そして会社の場合、

赤字でも、

稼働していなくても、

最低限の税金が約7万かかります

(住民税の均等割といいます)

 

維持するのにも

お金がかかります

 

しかも

一番何がまずいかというと、

税金対策の”つもり”で作った会社なので

 

 

社長の会社への想い入れは一切ありません

 

 

結局、

 

 

本業の会社の商売が

傾いたときでも、

税金対策で作った

会社の税金を払い続ける

 

 

こういったことが

平気で起きます

 

当然売上は立っていないので、

社長のポケットから払います

 

こういった生々しいことを

たくさん見ているので、

社長から

 

『会社をもう1個作りたい』

 

と相談されたときには、

必ずしつこいくらいに目的を確認します

 

その上で、

 

それでも作る方もいらっしゃるし、

ちゃんとした目標が無かったことに

気づいて止める方もいます

 

 

新しく会社を作ってもらって、

会社が増えたほうが、

僕たちとしては仕事になるので

ありがたいです💪

 

一方で、

 

なんとなく作った会社で、

想い入れの無い会社は

そう遠くないうちに終わるでしょう

 

 

であれば最初から

リスクに気づいていただいて、

止めたほうが

お互い良いと思うんですよね

 

皆さんはどうお考えでしょうか?

 

 

本日もお忙しい中お読みいただき、

どうもありがとうございました

公認会計士・税理士

畑中 外茂栄

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